車いす移動車の構造用件
車いすに着座した状態で乗降でき、かつ、車いすを固定することにより、専ら車いす利用者の移動の用に供する自動車であって、次の各号に掲げる構造上の要件を満足しているものをいう。
なお、特種な目的に使用するための床面積を算定するための設備には、車いすの利用者1人につき介護人1人までの乗車設備を含めることができる。この場合における介護人の乗車設備は、車いすの近くに設けられていること。
本規定は、1の設備の近くに設けられた介護人(車いす利用者への付添い人)の乗車設備について、車いすの利用者1人につき介護人1人までの乗車設備に限り、特種な目的に使用する床面積に含めることができるとするものであり、1の設備の近くに介護人の乗車設備を設けることを義務付けているものではない。
1から 7の構造要件を満足しているものは、車体の形状が箱型等であっても車いす移動車と判断することとする。
車室には、車いすを確実に車体に固定することができる装置を有すること。
車いす利用者が容易に乗降できるスロープ又はリフトゲート等の装置を有すること。
輸送中及び乗降中の車いす利用者の安全を確保するための最小限必要な構造設備を有していることを規定している。
車いすを固定する場所は、車いす利用者の安全な乗車を確保できるよう、必要な空間を有すること。
車いすに車いす利用者が着座した状態で、容易に乗降できる適当な寸法を有する乗降口を1ヵ所以上設けられていること。
4の乗降口から1の車いす固定装置に至るための適当な寸法を有する通路を有すること。
高齢者の増加等により、車いす利用者の外出の機会の増加に対応するため、福祉施NP0(民間非営利組織)、ボランティア団体等による移送サービスも増加してきており、これらの車いす固定装置を備える自動車は大型バスから軽自動車まで様々なニーズが存在する。一方、道路構造による制約等からできるだけ小型の自動車のニーズが強くあること、車いすの寸法、障害者の体格等も千差万別であること等の実態であり、国内外で成熟した状況には至っていない。
 このため、車いすを固定する場所の上方空間、並びに乗降口及び通路の有効幅及び有効高さの寸法について、定量的に規定しないこととしたが、車いす利用者の乗降が安全に行える構造設備を有していることは当然のことである
車いす利用者の安全を確保するため、車いす利用者が装着することができる座席ベルト等の安全装備を有すること。
輸送中の車いす利用者の安全を確保するため、座席ベルト等を装備することを規定している。座席ベルト等の安全装備品とは、衝突等による衝撃を受けた場合において、車いす利用者が前方に移動することを防止することができる座席ベルト、追突等による衝撃を受けた場合において、車いす利用者の頭部の過度の後傾を有効に抑止することができるヘッドレストなどをいう。
 なお、座席ベルト等は、自動車又は車いすのどちらかに装備されていればよいと考える。
物品積載設備を有していないこと。
車いす移動車は、車いす利用者の移動を行うものであることから、物品積載設備を備えていないことを規定したものである。なお、車いす利用者の移動に伴って必要な用具等がある場合には、それは車両重量に含め積載量は算定しないこととする。

車いす移動車 床面積計画書

(1)客室床面積                         1070×730=781100㎟ - B

(2)占有部分床面積
 ・車いす乗降用リフター及び車いす固定装置
                                1020×1470=1499400㎟
 ・介護人席                           730×400=292000㎟
                           占有部分床面積合計 1791400㎟ - A

(3)特種な設備の占有す る 面 積
                   A ÷ (A+B)=1791400÷(1791400十781100)=0.696>0.5
(4)検討結果
  占有部分床面積は客室床面積の1/2 を超えており、特種用途自動車の面積要件を満たしております。
■加盟
 BCNシステム加盟店
 TAAオークション

■協力店
 マツモト自動車工業
 ハセガワサイクルモーター
 カーリペア・サンスイ
 タイヤセンター平
 ダンロップ
 ユアサ電池サービス